「うちは賃貸だから、電力会社を乗り換えられないんじゃないの?」
「電力自由化って、持ち家の人だけの話じゃないの?」
と思っている人も多いのではないでしょうか。
賃貸マンション・アパートでも「基本的には」OK
賃貸のアパートやマンションのお住まいの人でも、
基本的には電力会社を自由に選べるようになります。
ネット回線のプロバイダーをイメージしていただくと分かりやすいと思います。既にネットが開通している物件なら、プロバイダーは住民が自由に選べますよね。管理人さんや大家さんの許可を得る必要はないはずです。
電力もそれと同じで、既に敷かれている電線をそのまま使うので、大掛かりな工事は必要ありません。電線の中を通ってくる電気の出元が変わるだけなので、特に許可などは必要ありません。
乗り換えにあたって、スマートメーターへの交換が必要になりますが、これも問題ありません。メーターは電力会社の所有物ですし、交換作業自体も日常的に行われていることなので、問題になることはまず無いです。
大家さん・管理会社に聞きました
大家さん、管理会社の許可は?
都内で数十戸のマンションやアパートを所有・管理している私の親族(大家であり管理会社も経営している)に話を聞きましたが、「メーターの交換なんて勝手にやっているだろう 連絡が来たことは無い」と言っていました。
また、私が暮らす賃貸マンション(前述の親族所有)ではメーター交換工事が行われましたが、大家さん・管理会社はおろか私自身にすら一切事前連絡なく工事が行われました(旅行で一週間家をあけていたせい・・?)
なので管理会社や大家さんの許可は不要ですし、もちろん退去時もそのままでOKです。(契約は自分で解除してください!)
どうぞ安心して乗り換えしてください
電力会社を乗り換えられない場合もある
基本的には、賃貸マンション・アパートでも電力会社を自由に選べるようになります。しかし、いくつかの条件下では、電力会社を乗り換えることが出来ません。
一括受電契約になっている場合
大規模分譲マンションでしばしば見られるケースですが、「電力完全自由化」を前にマンション丸ごと新電力と契約しているケースがあります。こうした一括受電をしている物件では、各家庭が自由に電力会社を選ぶことができません。
一括受電の方が、戸別に新電力と契約するよりも安く場合もあるため、一概に「損をしている」とは言い切れません。ですが、特に新電力の競争が激しい関東・関西エリアで、かつファミリー世帯の方は戸別に乗り換えた方が安くなるケースも多いようです。
お住まいの建物で一括受電の導入を検討している場合は、慎重に検討してください。一括受電は契約期間が10年以上と長いので、辞めるのも大変です。
最近はあまり多くないと思いますが、大家さんが電気料金を徴収している賃貸住宅もあるようです(古いアパートや下宿など) こうしたケースも、自分で電力会社を選ぶことはできません。
使用料100kwh
約6%割安
使用料200kwh
約7.8%割安
使用料350kwh
約8.7%割安
使用料500kwh
約9.1%割安
使用料700kwh
約9.4%割安
使用料1000kwh
約9.5%割安
注意
季節や市場価格により変動
あくまでも目安です
それによりただちに供給が停止することはありません。 新たな供給元が見つかるまでの間は、各地域の電力会社(東京電力、関西電力等)から供給を受けることになります。
今、ある送配電網を使うので新たに電線を引くことにはなりません。 また、電気そのものの品質や信頼性(停電の可能性など)は、どの会社から電気を買っても同じです。 さらに、契約した電力会社が電気を調達できなかった場合でも、送配電網を管理する会社がその分を補給するので、ただちに電気の供給が止まることはありません。
電気の使用料をスマホやパソコンで確認できる、デジタル式の電気メーターです。電力自由化で切り替えするにはこのスマートメーターの設置が必須となります。
スマートメーターの設置費用はいくら?
設置費用は原則無料です。『電力自由化で悪質な勧誘・詐欺の被害に遭わないためには?』で紹介している通り、費用が掛かると嘘を言って騙してくるケースが考えられます。
但し、契約者の都合でメーターを再設置したり、破損させた時などは費用が掛かるケースもあるようです。
依頼すればすぐに設置してもらえるのか?
新電力に切り替えの申込みをした人を優先的に設置を行っています。2020年までには国内の全世帯に設置予定なので、申込みをしない方が設置を依頼してもすぐには設置してくれません。
新電力に申込みしてどのくらいで設置されるか?
申込後、工事業者の込み具合にもよりますが、数日程度で登録した連絡に電話があり、設置する日程の調整を行います。ただ、業者不足などが原因で設置まで時間が掛かってしまうこともあるようです。
設置工事に立ち会いは必要なのか?
東京電力管内と九州電力管内以外では、メーターを交換する時に停電してしまうので、家電の動作確認をするために立ち会いした方が良いです。停電しないのであれば勝手に交換して帰るので、立ち合いは必要ないでしょう。
切り替えに掛かる費用はいくらですか?
新電力への切り替えには基本的に費用は掛かりません。しかし、今後初期費用を設定するような新電力が登場する可能性は0ではありません。契約時に必ず確認してみましょう。
切り替えする時に停電はしないのか?
スマートメーターが設置していない家庭の場合、メーターの設置作業が必要となるので10分~20程度の停電することになります。
切り替え後、一般電気事業者に戻すことは可能か?
新電力への切り替えして満足できなかった場合、元々の電力会社に戻すことは可能です。
解約違約金はかかりません
切り替え後、引越しする場合は?
引越し先で契約した新電力の供給エリア内であれば、移転手続きをするだけで契約を移行することができます
今、ある送配電網を使うので新たに電線を引くことにはなりません。 また、電気そのものの品質や信頼性(停電の可能性など)は、どの会社から電気を買っても同じです。 さらに、契約した電力会社が電気を調達できなかった場合でも、送配電網を管理する会社がその分を補給するので、ただちに電気の供給が止まることはありません。